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努力は報われる。それって本当ですか?

先日、尊敬している今は亡き先輩の、仏壇のお参りに行ってきました。

 

亡くなってから2年経つのに、まだどこかで生きているような気がしていたので、仏壇に飾られた遺影を見て、本当にもうこの世にいないんだ。って、寂しい気持ちになりました。

 

お話が大好きな先輩だから、今もこの輪の中にいて、一緒におしゃべりしているかもしれないな~なんて思いながら、想い出話をしてきました。

 

不思議なのは、みんな先輩について語る時に、「こういう人だもんね」って、過去形になってないってこと。

 

過去にならないし、今もずっとわたし達の心の中に生き続けているんだねって、嬉しくなりました。

 

 

先輩は、数年間抗がん剤治療を続けてきました。

 

弱音を聞いたことがなく、副作用で辛い時にさえ、「まりちゃん、わたしがんばるからね」とか、「あきらめないよ」と自分を鼓舞し、いつも前を向き続けていました。

 

辛い治療に耐え、数年間、病気を治すために本当に努力されていました。

 

努力は必ず報われる。という言葉を時々耳にすることがありますが、どんなに努力しても報われないこともあるし、安易に人に言うことではないと思うのです。

 

だからといって、努力することがダメなのではなく、一生懸命努力しているのを、必ず誰かが見ているものだし、何より、一生懸命努力していることを本人が一番知っています。

 

たとえ努力が報われなかったとしても、目的や目標に向かって行動し続けてきたことは、自分の人生の誇りになると思います。

 

2年前に、先輩が亡くなった直後は、まだ若いのに無念だよね、と、悔しい気持ちになりましたが、時が経つにつれ、

 

一生懸命生き切ったんだよね。

 

天寿を全うしたんだよね。と思うようになりました。

 

どんな時も、前を向き続けて努力されてきた、先輩のかっこいい生き方が、わたしの心に刻まれているから。

 

努力は報われるとは限らないけれど、努力している姿を見ている人は必ずいるし、その姿に勇気をもらう人もいます。

 

何より、自分の人生の誇りとして、ずっと心の中に残り続ける。

 

最期の瞬間まで、努力し続けた先輩から、大事なことを教えてもらった気がしています。